リドレーニュース

第4回

2014/05/09 17:40 PM

「今年はスプリンター向きの平坦ステージか、クライマー向きの山岳ステージばかり。逃げが決まりやすいステージが少ないんだ」と言いながら、連日アタックを続けたアダム・ハンセン。2週目を安全に走り終えたハンセンに、愛車リドレー・ヘリウムSLの印象を聞いた。

14052710.jpg

 

8連続グランツール出場という記録の秘密は、笑みを絶やさず走ることなんじゃないかと思うほど、ハンセンは毎日楽しそうにジロ・デ・イタリアを走っている。第12ステージの個人タイムトライアルでは、登り区間にも関わらず、眼をつぶりたくなるような悪い天候にも関わらず、カメラに向かってピースサインを出す余裕ぶり(実際に表情は全然余裕が無さそうだったが)。

14052711.jpg

「昔からカメラを向けられたら笑うように母に言われていたので…」というのがハンセンのピースサインの理由。1級山岳オローパにフィニッシュする第14ステージの最終コーナーでもピースサインを繰り出した。

14052711-1.jpg

「チャンスが少ないなら、生み出すしかない」という気概で、ハンセンは第15ステージでエスケープ。

14052713.jpg14052714.jpg

1級山岳モンテカンピオーネの登りで先頭争いからは脱落したが、後ろから上がってきた総合エースのマキシム・モンフォール(ベルギー)を引き上げるべく、フィニッシュまで力を尽くした。

14052715.jpg

ハンセンが使用しているのはヘリウムSL。平坦ステージではリードアウトを担うスピードマンであるためバイク選択の際にノアFASTも試したというが、現在はヘリウムSLに落ち着いている。

 

「もちろんもっとパワーのあるアンドレ・グライペルは別の感想を言うと思うけど、自分はピュアスプリンターではないから、2つのバイクの剛性に大きな差は感じない」とハンセンは正直に打ち明ける。「ヘリウムSLは極めて軽いバイクでありながらとても硬い。その軽量性ばかりに目がいきがちだけど、振動吸収性も高いし、色んなシチュエーションで使えるオールラウンドなバイクだと思う」。

14052716.jpg

ヘリウムとノアで迷っている一般サイクリストへのアドバイスを聞くと、しばらく悩んだ末にこんな答えが返ってきた。「そうだな、ヘリウムを褒めたばかりだけど、やっぱりインテグルブレーキを搭載しているノアは空力的に優れていて、見た目にも美しい。スプリンターには申し分のないチョイスだ。対してヘリウムは総合力が高い。平地で違いを見せたいならノアが良いけど、登りで違いを見せるなら軽量なヘリウムを選んでいいと思う」。

 

「個人的な意見としては、ノーマルのシートポストが使えることもヘリウムの利点。オーストラリアの家には歴代のバイクがストックしてあるけど、シートポストがインテグラルタイプのバイクが多くて、友人が遊びに来てもポジションが合わなくて貸せないんだ」。総合的にバイクライドを楽しむハンセンならではのコメントだ。

14052712.jpg

いよいよジロは最終週に突入する。3回目の休息日を迎えた選手たちは数時間バイクに乗って汗を流し、あとは思い思いのゆったりとした時間を過ごした。メカニックやスタッフは休息日も大忙し。

14052717.jpg

最終週には山岳個人TTも設定されているため、メカニックたちは最大バイク42台・ホイール68ペア収容(!)のメカニックトラックの周りを忙しなく走り回っていた。

 

Report & photo:Kei Tsuji

14052719.jpg