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第2回:寿命が平均5年伸びる?

2015/05/30 05:46 AM

 

ジロ・デ・イタリア初日はリヴィエラの海岸線を走る17.6kmのチームタイムトライアル。9名全員でスタートし、隊列を組んで平坦コースを走り、5番目にフィニッシュした選手のタイムがチームの成績に反映されるというチーム競技で幕開けた。

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「自分のミスでチームが崩れるかもしれない」というチームタイムトライアル直前の選手たちの緊張感は、個人タイムトライアルの数倍はあるように感じる。ロット・ソウダルの選手たちは、わずか1mの距離に立つ観客にカメラを向けられながらローラー台でアップし、打ち合わせ通りの隊列で20分に満たない高強度&高速レースをスタートさせた。

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ロット・ソウダルの成績は、トップのオリカ・グリーンエッジから29秒遅れの12位。抜群のタイムとは言えないが、大きなトラブルに見舞われることなく安全に、着実に、総合狙いのユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー)をフィニッシュまで連れて行った。向かい風基調だったにも関わらず、平均スピードは53.021km/hに及んだ。

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昨年のレポートで彼のことを掘り下げたので詳しい説明は割愛するが、ハンセンはグランツールに17回出場して14回完走。2011年のブエルタ・ア・エスパーニャ以降のすべてのグランツールに出場&完走を果たしており、つまりこのジロが11連続グランツール出場となる。

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1年ですべてのグランツールを完走した選手は歴史上32名いるが、連続出場記録を打ち立てる選手はそう多くない。仮にハンセンが2015年のグランツールをすべて完走すると、4回目の全グランツール完走というスペインのマリノ・レハレタ(1987年、1989年、1990年、1991年)の記録に並ぶ。

 

「どこかの研究によると、1回グランツールを完走すると寿命が平均5年伸びるらしい。だからもう僕は不死身だ」と笑いながら話すハンセンは相変わらずリラックスしてジロに挑んでいる。「それに、今のレーススケジュールには満足しているんだ。1月にオーストラリアのレースに出て、その次が4月のツアー・オブ・ターキー。そこから3つのグランツールが続く。レース出場中は料理や掃除、洗濯などの家事から解放される。だからグランツールに連続出場するのは悪くない」。

 

そんなハンセンやグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド)にアシストされて、アンドレ・グライペル(ドイツ)が大会2日目の集団スプリントに参加した。2%ほどの登り勾配で早めにスプリントを仕掛けて先頭を走ったものの、後続に追い抜かれてステージ3位に終わっている。

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「ジェノヴァの市街地を走る周回コースは落車が多発して混沌としていた。作戦通りハンセンとヘンダーソンにアシストされてスプリントを開始。前を塞がれるのが怖くて早めに仕掛けたけど、結果的には仕掛けるのが早すぎて、残り50mでライバルに追い抜かれてしまったんだ。スプリントに向けた流れや脚の調子は良かったので、次は勝ちたい」とグライペル。今大会にはスプリンター向きのステージが合計78ステージ設定されており、グライペルは次なる目標に向けて気を引き締めた。

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 いよいよ本格始動したジロは1週目にかけてイタリア半島を南下。次回のレポートは1回目の休息日にお届けする予定です。

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