リドレーニュース

第4回:ドロミテの山々が牙をむく 

2015/05/30 07:52 AM

ドロミテの山々が牙をむく マリアローザ争いはサバイバルレースに
いよいよジロ・デ・イタリアも後半戦。ロット・ソウダルはユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー)とマキシム・モンフォール(ベルギー)の総合成績にフォーカスしながら、同時にステージ優勝を狙う走りに徹しています。
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休息日を挟んでジロ第2週目はイタリア東部のマルケ州でスタート。集団スプリントでステージ1勝を飾ったアンドレ・グライペル(ドイツ)は引き続きステージ優勝を狙いましたが、例年以上にアップダウンが組み込まれたコースにピュアスプリンターたちは苦しめ続けられました。
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落車の影響でスプリントに絡めず13位に終わった第13ステージを最後にグライペルはジロを離脱。
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厳しい山岳と悪天候が予想される第3週目を走らずに帰国し、すでに開幕まで5週間を切っているツール・ド・フランスを見据えてトレーニング期間に戻っています。
グライペルのリタイアによってロット・ソウダルはユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー)とマキシム・モンフォール(ベルギー)の総合成績に集中。59.4kmという超ロングコースで行われた第14ステージの個人タイムトライアルでファンデンブロックはステージ7位という好成績を出し、総合13位から総合5位まで一気にジャンプアップしました。
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「総合狙いの選手たちの中で自分より速いタイムでフィニッシュしたのがマリアローザのコンタドールだけなんて驚いたよ」とファンデンブロックは驚きと喜びのコメントを残しています。「タイムトライアルのトレーニングの成果が出たし、ジロの2週目にコンディションを上げる作戦が功を奏している」。
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しかし1級山岳マドンナ・ディ・カンピーリオの山頂フィニッシュが設定された第15ステージでファンデンブロックは落車の影響で集団から脱落。その日だけで5分47秒失ってしまい、総合11位にダウンしてしまいました。
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ロット・ソウダルのバルト・レイセン監督は「ユルゲン(ファンデンブロック)とマキシム(モンフォール)は山岳で良い走りを見せている。しかしテクニカルな下りで前走者が落車した影響でユルゲンが転倒してしまい、そこで集団から脱落してしまった。懸命に追走したものの追いつかず、最後のマドンナ・ディ・カンピーリオの登りでタイムを失ってしまったんだ。調子が良かっただけに残念でならない」と、無念のステージを振り返っています。
「幸いユルゲンの落車の影響は大きくない。肘に擦過傷を負い、背中を打ったものの、今のところ問題はなさそうだ。そして翌日が休息日だということが彼に味方している。まだまだ彼の闘志は衰えておらず、総合トップスリーを除いてまだまだ順位は動くはず。それにまだ厳しい山岳ステージが4つも残っているから挽回してくれるだろう」。
落車に苦しめられたファンデンブロックに代わって、ステージ11位に入ってチーム内総合トップの総合8位につけたのがモンフォール。「ユルゲンの脱落は残念だったが、マキシムの存在も忘れてはならない。彼には落車で遅れたユルゲンを待たずに集団に残るよう指示を出した。その作戦によって総合8位という素晴らしい成績を残している」とレイセン監督。
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モンフォールは2014年ジロ総合14位に入ったオールラウンダーで、グランツールの過去最高位は2011年ブエルタ・ア・エスパーニャで残した総合6位。ドロミテとアルプスの厳しい山岳ステージが連続する第3週目でファンデンブロックとともに総合トップ10フィニッシュを目指します。
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