HJCニュース

ジロ現地レポート

2018/05/29 11:32 AM

5月28日、第101回ジロ・デ・イタリアは終着地ローマにたどり着きました。

2106

ロット・フィックスオールの中で完走を果たしたのはサンデル・アルメ(ベルギー)、ラルスイティング・バク(デンマーク)、イェンス・デブシェール(ベルギー)、アダム・ハンセン(オーストラリア)、フレデリック・フリソン(ベルギー)の5名。ハンセンは20連続グランツール出場&完走という偉大な成績を残しています。

2103

最後の休息日明けに行われた第16ステージ個人タイムトライアルでは、入念にコースを試走したヨーロッパTTチャンピオンのヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー)が好走しますがステージ11位でトップ10入りならず。

1607

追い風基調で、部分的に60km/h前後で巡航する区間もある平坦コースのために、カンペナールツはフロントに58Tという巨大なチェーンリングを装着してレースに挑みました。

1604

個人タイムトライアルで興味深い機材セレクトとしては、ロット・フィックスオールを含めた数チームがチューブラータイヤではなくクリンチャータイヤを使用していたこと。ロット・フィックスオールの選手たちは前輪クリンチャー、後輪チューブラーという選択をしていました。その理由は、もちろん賛否両論ありますが、変型率の少ないクリンチャータイヤのほうが直線的に進む際の抵抗が少ないからだそう。コーナーが多いコースでは、しっかり変型してグリップするチューブラータイヤを選択するようです。

1605

最終週の終盤にかけて、獲得標高差が4,000mを超えるような厳しいアルプス山脈の山岳ステージが連続するのがジロ。

未舗装峠のフィネストレ峠も3年ぶりにコースに組み込まれ、ジロらしい波乱の展開を生みました。

1905

今年は活発な総合争いが繰り広げられた影響で逃げグループにチャンスが少なく、連日序盤からアタックしたロット・フィックスオールも逃げグループからステージ優勝に持ち込む展開を作れず。

ベテランのハンセンも「今年のジロは逃げがなかなか決まっておらず、間違いなくいつもより厳しい」と語っています。その言葉通り、総合優勝者の3週間の平均スピードは史上最速40.1km/hをマークしています。

1706

最終日前日第20ステージのフィニッシュ地点チェルヴィニア(スイス国境のマッターホルンの麓)から、ロット・フィックスオールの5名を含む合計150名の選手たちは空路で終着地ローマに移動。チームスタッフはチーム車両を800km運転し、ローマの市街地を走る最終ステージに挑みました。

ローマの名だたる観光地を巡るレースは集団スプリントに持ち込まれ、厳しい山岳ステージを乗り越えてきたデブシェールがステージ16位に入っています。

1709

2112

そして「グランツールの中で一番好きなこのジロのためにトレーニングを積んできた」というハンセンは20連続グランツール完走を達成。「グランツールの完走はどの選手にとっても功績であり、20回目の完走はスペシャル」だと語ってます。

2011年のブエルタに始まり、2012年ジロ、ツール、ブエルタ、2013年ジロ、ツール、ブエルタ、2014年ジロ、ツール、ブエルタ、2015年ジロ、ツール、ブエルタ、2016年ジロ、ツール、ブエルタ、2017年ジロ、ツール、ブエルタ、そして2018年ジロと、何度かリタイアの危機を迎えながらも記録をつなぎ、チームメイトのステージ優勝をアシストするとともに自身もステージ優勝を飾ってきたハンセン。

ジロ主催者は20連続完走という偉大な記録に敬意を表し、最終日の表彰台でハンセンに特別賞を授与しました。

2107

ハンセンの次戦は6月のツール・ド・スイスで、それ以降の予定は現在のところ未定。

「では次に会うのはツール・ド・フランス?」という問いにはきっぱりと「ノー」。

見る側としては残念ですが、本人の判断によりハンセンの連続完走記録は20でストップします。

完走記録を伸ばすのではなく、自身の勝利を追い求める新しい挑戦のために夏を違う形で過ごすハンセンは、フレッシュな鉄人となってブエルタに舞い戻る予定です。

©レポート&写真 辻啓

 

【ピックアップアイテム】

1610

RIDLEY DEAN FAST & HJC AERO(未発売)

2110

RIDLEY NOAH SL & HJC IBEX

2004

RIDLEY HELIUM SLXRIDLEY  & HJC IBEX

2111

RIDLEY NOAH SL AERO+ & HJC FURION

©辻啓