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ツール現地レポート第2弾

2018/07/17 13:35 PM

落車が多発し、リタイア者が続出している2018年の第105回ツール・ド・フランス。フランス西部のヴァンデ県をスタートし、ブルターニュの丘を越えてベルギー国境近くまで北上する大会1週目に合計10名の選手がリタイアするサバイバルレースが繰り広げられています。

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ベルギーのロット・スーダルはティシュ・ベノート(ベルギー)を軸に山岳&丘陵ステージ、アンドレ・グライペル(ドイツ)を軸に平坦ステージを戦い、チャンスがあればトーマス・デヘント(ベルギー)らが逃げでステージ優勝を狙う作戦。

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しかしツール挑戦2回目の24歳ベノートは第4ステージの終盤に発生した落車に巻き込まれてしまいます。ベノートは顔面から血を流してフィニッシュにたどり着いたものの、照準を合わせていた第5ステージと第6ステージを前にリタイアする事態となりました。

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肩の脱臼のほか、身体のあちこちにダメージを負ったベノートは「ハンドルバーを安全に持つことさえできず、レースを続行するのは無責任だと判断した。Tシャツを着ることさえままならない自分が、世界最高峰のツールで200kmオーバーのステージを走ることはできない。春のクラシック以降、このツールのことだけを考えて練習を積んできたので、こうして途中リタイアに終わるのは本当に辛い」と語っています。

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ロット・スーダルマルク・サージェント監督はベノートのリタイアについて「チームにとってもティシュ(ベノート)にとっても大きな打撃だ。彼はこのツールに向けて何ヶ月もトレーニングを積んできた。トップコンディションでツールに挑むために何度も高地トレーニングに足を運んだ彼が大会4日目にリタイアするなんて心苦しい。彼は準備ができていたし、明確に狙っているステージもあった。1週目の丘陵ステージだけでなく、3週目の山岳ステージでも十分に優勝を狙える力があったと思う」と若いリーダーのリタイアを嘆いています。

「でもこれでチームのツールが終わったわけじゃない。チームには逃げやアタックでステージ優勝を狙うことができる強力な選手がいるし、平坦ステージではアンドレ・グライペルがスプリントを狙う」とサージェント監督。特に1週目の後半は地元ベルギーに近いエリアを走るため、チームに注目するメディアの数やチームに帯同するスポンサーゲストの数が増加。いつも以上にプレッシャーを受けている印象です。

第4ステージで3位に入ったエーススプリンターのグライペルは第9ステージまでを終えてトップ10フィニッシュが5回(そのうち第8ステージは降格処分により92位)。第9ステージ終了後に800km近く移動してアルプスの山あいの町アヌシーで迎えた休息日にグライペルは36歳の誕生日を迎えています。

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なお、厳しい石畳コースが設定された第9ステージ(グライペル8位)で落車したイェンス・クークレール(ベルギー)が腓骨骨折によってレースを去ることに。

グライペルのリードアウト要員の一人で、登りを含むステージでは小集団スプリントを狙える実力者がリタイアを強いられています。

ブエルタ・ア・エスパーニャのステージ優勝経験者トーマス・マルチンスキー(ポーランド)も落車でダメージを負っていますがレースを継続中。

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トーマス・デヘント(ベルギー)は安定感ある走りで逃げに挑戦していますが、まだ集団から逃げ切りの許可が出るような展開は起こっていません。

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20連続グランツール完走を果たしたアダム・ハンセン(オーストラリア)は自らの意思でその記録にストップをかけましたが、その人柄からヨーロッパの大手スポーツ番組ユーロスポーツのゲスト解説として招かれ、レースを違った角度から盛り上げています。

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ハンセンは8月4日開幕のツール・ド・ポローニュに向けて調整中。その後、8月25日のブエルタ・ア・エスパーニャに出場するとのことです。

©レポート&写真 辻啓

 

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©辻啓