リドレーニュース

最終回:最多タイのステージ4勝!

2016/05/31 11:35 AM

標高2700mオーバーのアルプスの峠道を越えて、ジロ・デ・イタリアはかつて都が置かれたトリノにフィニッシュ。ロット・ソウダルは最終週も連日アタックを仕掛けて勝利を狙い続けた。最終的に出場チーム中最多タイのステージ4勝と、総合15位という成績で3週間の戦いを終えている。

ステージ3勝を飾ったエーススプリンターのアンドレ・グライペル(ドイツ)のリタイア後、ロット・ソウダルはアタックでステージ優勝を狙う作戦にスイッチ。並行してマキシム・モンフォール(ベルギー)の総合成績を守る戦いを繰り広げた。

北イタリアの山岳地帯を脱し、ロンバルディア平原に出たジロ・デ・イタリア。第17ステージは再びスプリンターにスポットライトがあたる平坦ステージで、総合狙いの選手たちにとっては束の間の休息となる。しかしスプリンター有利の単調な展開にはならず、レース終盤にラルスイティング・バク(デンマーク)がカウンターアタックを仕掛けて飛び出した。

序盤から逃げていた3名に合流したバクは、「逃げのスペシャリスト」として積極的にローテーションをリードする。追いすがるスプリンターチームをむしろ引き離すほどの力走で、逃げ切りに向かってハイスピード巡行。フィニッシュまで1.5kmを残し、スプリンターたちに捕まる直前にバクが最後の力を振り絞ってアタックしたが、結局はメイン集団に飲み込まれた。集団スプリントでピム・リヒハルト(オランダ)が7位に入っている。

アタックにもスプリントにも対応可能な元オランダチャンピオンのリヒハルトは、翌日の第18ステージでエスケープ。山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)を含む24名の大きな逃げグループの中でレースを展開したものの、終盤の登りで脱落している。

総合争いがクライマックスを迎えたのが、イタリアとフランスを分かつアルプス山脈を舞台にした第19ステージと第20ステージ。いずれのステージにも日本の乗鞍よりも高い標高2700mオーバーの峠が設定され、不調を脱したヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が逆転でマリアローザを獲得した。

ロット・ソウダルの総合エースを担うモンフォールは第19ステージで逃げに乗り、標高2744mのアニェッロ峠を通過後に単独先頭に躍り出る。フィニッシュラインが引かれた1級山岳リスルでニーバリらに追い抜かれたが、粘りの走りで11位フィニッシュ。この日の逃げが功を奏して総合順位を19位から14位まで上げ、最終的に総合15位でジロを終えた。

雨に見舞われたトリノで行われた最終ステージでは、24歳のショーン・デビー(ベルギー)が残り1kmからロングスパートを仕掛ける走りで、自身のグランツール最高位となるステージ5位でフィニッシュしている。

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残念なことにバクは最終ステージ序盤の集団落車に巻き込まれ、完走を目前にしながらリタイアした。肩甲骨と肋骨を骨折し、小さな気胸を負ったバクは航空機での帰国がNG。救急車でベルギーまで陸路で移動することになっている。

24日間、21ステージの戦いを終えて、ロット・ソウダルのバルト・レイセン監督は「今年のジロは予想より大きな成績を残すことができたと感じている。ステージ2勝が現実的な目標だったので、その倍となるステージ4勝は大変喜ぶべき成績だ」と、選手たちの走りを讃えた。

「マキシム・モンフォールの総合15位も彼の中では上出来だと思う。もちろん総合トップ10が理想だったが、今年の総合争いはハイレベルなオールラウンダーが勢ぞろいだった。チームとして、メンバー全員のパフォーマンスに満足している。ステージ4勝目以降、チームとして5勝目を追い求め続けた。2週目までに戦力を使ってしまったことは否めないが、メンバー全員がチャンスがあれば攻撃を仕掛けた。ショーン・デビーは初めてのグランツールにもかかわらず最終週に入ってもアグレッシブな走りを見せ、最終ステージではアタックまで仕掛けて5位。間違いなくこのジロで彼は一皮剥けたと言える。そんなルーキーにも負けず、14連続グランツール出場のアダム・ハンセンは安定した走りを見せ、さらに観客を沸かせることも忘れなかった」。

ロット・ソウダルは同じベルギーのエティックス・クイックステップと並ぶ最多タイのステージ4勝でジロを終えた。「長いシーズンで他にも目標とするレースがある」として休息を取るためにジロを途中リタイアしたグライペルは、再びエーススプリンターとして7月のツール・ド・フランスに出場する。グランツールの連続出場回数を伸ばし続けるハンセンももちろんツールに出場予定だ。シーズン最初のグランツールが終わり、2016年シーズンはいよいよ最盛期を迎える。

『フォトギャラリー:ジロ・デ・イタリア 第16-21ステージ』

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第18ステージ:スタート前のリラックス

第18ステージ:勝利の女神

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第16ステージ:チャレンジし続けたピムとノアSL

第18ステージ:フェニックスSLはファネンデルトとデビーが愛用

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第18ステージ:町と融合する自転車レース

第20ステージ:総合最終決戦の1級山岳ボネットへ

第20ステージ:頂上付近は雪景色

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