アレニュース

Aléファクトリー訪問レポート

2019/07/16 11:47 AM

アレは、1986年に生まれたイタリアのサイクリングウェア企業APG Srlのブランド名である。

創設以来、プロフェッショナルチームやローカルライダーのオリジナルジャージの制作を請け負っていたが、2013年に蓄積した技術、経験、そして情熱をもって自社ブランド「アレ」を立ち上げたのだ。

アレはヘッドオフィス&ファクトリーをイタリアの北西にあるべローナに構える。歴史あるこの都市は、円形闘技場を初めとして古代ローマ時代の遺跡が残されており、その町並みは「べローナ市街」として世界遺産として登録されている。

ベローナ街並み (1) (1280x841)

ベローナ街並み (2) (1280x865)
詩人ダンテが亡命先として滞在したことや、かの有名な”神曲”から生まれたシェークスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台となったことでも有名である。

ベローナ街並み (3) (1280x855)
イタリアの歴史的に非常に重要なこの地は、サイクリングと関わりも深く社会的にこのスポーツの地位が確立されている。

地球上でも指折りのスポーツと文化が融合しているこの街は、クリエイティブ製品を作成する者にとって理想的な環境なのだ。

近年アレは、北イタリア地域最大級のグランフォンドイベント「Granfondo VeronaAle la Merckx」を開催するなど、この地でのサイクリング文化の発展に貢献している。

また、スタッフ自身もライドを楽しんでおり、実はセールス担当イバン氏の案内でべローナから程近いイタリア最大の湖”ガルダ湖”周辺60㎞程のロードサイクリングを楽しんだ。

この湖もまた世界中からヴァカンスを楽しむ観光客が集まるリゾート地であり、半島にあるスカリジェロ城は有名な観光スポットでもある。

イタリア最大の湖”ガルダ湖” (1280x865)
湖畔の道路は、時折観光スポットでの交通量はあるものの、綺麗な風景を横目にひたすらに走り続けたくなる道が続いている。

今回は時間に制約があったものの、イバン氏曰く、少し足を延ばせば無数のヒルクライムルートや、グラベルロード、MTBルートもあり、まさに自転車パラダイス。

プロチームもこのエリアでトレーニングキャンプを行っているのも納得である。

 

オフィス&ファクトリーツアー

現在APGグループでは、2600人働いており、そのうちアレには200名の社員がいる。

アレ オフィス (1280x867)

アレはデザイン、生産、出荷まで一貫して自社工場での生産にこだわりを持っている。

最初に案内されたのはプリント工場。この工場は別社屋となっており、トップシークレット扱いである。
実際に中に入ってみると、最新鋭の機械が導入され、正確にデザインが生地にプリントされていく様子が見える。

工場内 熱転写マシン (1280x852)
この機械を導入したことで、小ロットのデザインや生地が異なる製品にもフレキシブルに対応することができるのだ。

続いて、オフィスに隣接する縫製、カッティングの工場では、多くの女性スタッフが作業に当たっている。聞いてみると約80%が女性スタッフとのこと。

工場内 女性の割合が多い (1280x855)
繊細な作業が必須なため、必然的に手先の器用な女性の割合が多いのだ。

工場内 手作業での縫製 (1280x853)
アレでは、ジャージ、ショーツの生産する際、縫製と接着を使い分けており製造ラインが異なる。

1515 (1280x855)
自社工場で製造することで、個々の製品や箇所に最適な製造方法を選択することができるのだ。

もちろんショーツのパッドも内製化しており、数種類のパッドを最適な素材、縫製、により作り分けを行う。

工場内 パッドも内製 (1280x855) (2)
デザインルームでは15名のデザイナーが、常にクリエイティブな製品を生み出す。

デザインルーム (1280x865)

デザインルーム2 (1280x865)
また、生地素材に関しては世界中の素材メーカーとコネクションを持ち、アレが理想とする製品に対して、最適な素材が選択されている。

工場内 様々な素材 (1280x853)
トップシークレットの為、具体的な企業名は伏せるが、ライトウェイトマテリアルやウィンターシーズンに向けての製品には日本の素材メーカーが選ばれている。

本国スタッフが、ブランドの原点と製品コンセプトを語ってくれた。

広報担当エドラ氏

担当エドラさん (1280x960)

「私たちのオフィスがあるこの地域は、ワールドツアーからU23、ローカルレースまで毎週末のようにサイクルイベントが行われ、様々な地域からサイクリストが集い、コミュニケーションを図ることができます。

今では世界的なトップチーム「グルパマ・FDJ」や、「アレ・チッポリーニ」やフランスナショナルチームにも供給していますが、私たちの原点はサイクルスポーツを愛するあらゆるライダーに愛されるプロダクトを提供すること。

私たちフタッフが自転車を楽しむことも含めて、多くのフィードバックを得るには最適な地です。」

ツールFDJが着用 (1280x855)
セールス担当 イバン氏

担当イバンさん (1280x947)
「我々のプロダクツは、フィット感やクラフトマンシップを損なうことなく、サイクリストに活気に満ちた印象的なデザインを提案することをコンセプトにしている。

これまで、どちらかと言えば、落ち着いた「無難なデザイン」の製品が主流のマーケットの中で、独自のムーブメントを起こしていきたいと考えている。

ウェアデザインの重要な要素である”スマート”に加え ”可視化” つまり自動車へのドライバーへの存在アピールにおけるセイフティー面を含め、今後もアレのデザインは進化を留めることはありません。」

アレ社が、大半の製品について、デザインから生産まで自社生産にこだわるのは、すべてクオリティコントロールの為であり、市場の要望にフレキシブルに対応できる体制をキープしていくためである。

実は世界的に有名なサイクルジャージメーカーの生産も請け負っている事実も、その生産クオリティを物語る。

そして、アレ社から2020ランナップより、「GREEN ROAD KIT」の展開が開始される。

これは、素材を製法、パッケージに至るまで、環境へのインパクトを最小化する為のアレ社の活動であり、第一段階としてリサイクルポリエステルをメイン素材として使用したジャージを製品化する。

これまでのジャージ同様の機能的な恩恵を受けつつ、ライダーは環境に優しい製品と共にサイクルスポーツを楽しむことが出来る。

担当のイバン氏も今回のライド時に着用していた。また、私達もサンプルを受け取っており早速フィーリングをチェックするつもりだ。

アレ社はこれからも、イタリアの素晴らしき地方都市”べローナ”から、職人技と最先端技術により、世界中のライダーが求める以上のプロダクツを送り出していく。

是非、イタリアンメイドにこだわったアレのプロダクツを体感してほしい。

 

動画

イタリアライド

ツール・ド・フランス「グルパマFDJ」チームバス動画

 

関連サイト

アレ日本ウェブサイト

アレ日本オンラインショップ